【書評】すべての挑戦者へのラブレター【福岡市を経営する】

本ログ

こんにちは!

ミッチー(@seiya_mitchy)です。

福岡市長である高島宗一郎さんの『福岡市を経営する』を読みました。

この本では、高島市長が10年前に若干36歳で市長になってから、現在までどのように歩んできたか福岡市の取り組み組織の変容、高島市長のメンタルコントロールの方法等も含め、赤裸々に知ることができます。

挑戦している人であれば共感できるポイントがたくさんあり、背中を押してもらえる本です。

こんな人に読んでほしい

  • もやもやしながら働いている公務員
  • これから公務員になろうとしている学生
  • 福岡市がなぜ勢いのある都市になっているのか知りたい方
  • 市長の仕事に興味がある方
  • すべての挑戦者

「福岡市を経営する」の目次は?

はじめに -36歳で市長になったら、まわりは敵だらけだったー

第1章 挑戦 -出馬と裏切り、選挙のリアルー

第2章 逆襲 -数字と結果で流れを変える、弱者の逆転戦略ー

第3章 決断 -スピードと伝え方が鍵。有事で学んだリーダーシップー

第4章 情報 -テクノロジー、SNSの活かし方ー

第5章 戦略 -攻めの戦略と市民一人ひとりの意識改革ー

第6章 覚悟 -キャリアと死生観、自分の命の使い方ー

おわりに -成功の反対派挑戦しないことー

著者の高島宗一郎さんはどんな人?

著者の高島宗一郎さんのプロフィールを紹介しておきます。

1974年大分県生まれ。

大学卒業後はアナウンサーとして朝の情報番組などを担当。

2010年に退社後、36歳で福岡市長選挙に出馬し当選。

2014年と2018年、いずれも史上最多得票を更新し再選(現在三期目)。

profile

【ピックアップ】ぐっときた文章3選

市役所とはいえ繁華街のど真ん中にある付加価値の高い空間です。それを利用しないのは大きな無駄だと私には見えたのです。 P48

福岡市は第三次産業(サービス業など)に9割の人が従事している特徴的な産業構造を持つ都市。

短期的に数字上の成果が期待できるものは、交流人口の増加だと、本著でも記載されています。

交流人口を増加させるためには、多くの消費者に福岡に来てもらう必要がある。

なおかつ、まちのファンとしてリピーターになってもらうためには、福岡に来た上で満足してもらわなければなりません。

公共施設で稼ぐという概念は、タブーの空気感が今でもありますが、高島市長は、お客さまの満足度を上げるために固定概念に縛られず、あるものを最大限活用して、魅力度を上げようとしているように見えます。

ここの部分に私は共感をしました。

公共施設は、都市の中心部にあり、かつ、建物のメンテナンスがしっかりされていることが多い。

めちゃくちゃポテンシャルが高いにもかかわらず、利用者や利用形態が制限されているため、魅力を十分に活かしきれていないのはもったいないなぁと感じますよね。

まずは身の回りに既にあるものを、楽しく使ってみることから始めてみようと思いました^^

「余裕」が極めて大切である P59

本書の文脈としては『リーダー論』で、意思決定に割けるリソースは限られているし、冷静な意思決定をすることがリーダーとして重要だから、頭と体の作業スペースに空きを作ることで、柔軟に対応できるよう準備しているという内容でした。

でもこれって、リーダーだけではなく、子育てにも言えるなぁと思っています。

オーバーワークで心に余裕がないと、ついつい子どもにもキツく当たってしまいがち

私は2020年4月から育児休業を取っているのですが、家事業と育児業って、ハイパーマルチタスクで、ほっておくとやることが無限にあるんですよね。

特に家事に慣れていない最初のころとか、余裕が皆無で、子どもにもキツくあたってしまって、自己嫌悪の繰り返しでした。

足し算を続けることを辞め、あきらめる所はあきらめて、余白を意識的につくり、自分の機嫌をとる

自分に余裕ができると、子ども達を怒る回数が減り、ほめる回数も増える。

子ども達に自信が生まれ、チャレンジする回数が増える。

みたいな好循環になります。

まぁ、こんなうまくいくことばかりじゃないですけどね。笑

でも、頭の中に余裕を意識的に作ろうとするだけで、少し違うのかなと。

私は「今回の」人生を何に使って生きようかと死からの逆算で考えるようになった P252

著者の高島市長が大切にしている言葉が【一日一生】

朝起きた時に生まれて、夜寝る時に死ぬ。

もう起きてこないかもしれない。

一日を一生と捉えなさい、という言葉。

私の場合は、育休以降、家で家族と過ごす割合が格段に増えました。

そこに、新型コロナウイルスの自粛期間が重なった。

今まで、朝、当たり前のように出勤し、夜、当たり前のように帰宅する。

そんな日常が一変し、良い意味で価値観が激変しました。

妻やこどもたちと過ごす何事もない日常が、とても尊い。

いつ死ぬかもわからない中で、自分の時間をどこに捧げるべきか、めちゃくちゃ考えるようになったし、これを書いている今(2020.6.18)もまだ答えは出ていませんが、今日という一日を後悔のないよう過ごすように意識するようになりました

自分の時間を何に使うか考えるようになったタイミングだったので、『人生を何につかって生きるか』というこの文章にとてもグッとくるところがありました。

書評まとめ

今回は、福岡市長である高島宗一郎さんの『福岡市を経営する』を紹介しました。

いかがだったでしょうか。

目的と手段を明確にし、戦略的に固定概念を打ち破っていくその姿は、公務員として働く私の眼にはまぶしく、また、背中を押してくれるような一冊でした。

モヤモヤしている若い公務員の方、特に現状漂う閉塞感を打破しようともがいてる方には特に読んでほしい一冊となっています。

あなたがやろうとしていることは間違っていないし、どんどんチャレンジしていいんだよと背中を押してくれるはずです。

以上になります!

では、また次回!

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