1年前まで住んでいた家は、7.5坪の1LDKでした。
そこに、大人2人と子ども5人、計7人での生活です。
物が置けなくて困っていた——というより、正直に言うと、片付ける場所を決める余裕すら、なかったのだと思います。
とにかく物であふれていて、どこに何を置くかを考える前に、置ける場所を探すのに精一杯。ひとつ動かせば、ひとつあふれる。そんな毎日でした。
だから、子どもたちに「片付けなさい」と言えなかった。だって、戻す場所がそもそも決まっていなかったから。
子どもたちが自分で片付けられるようになってほしい。 そう思いながら、その環境を用意できていなかったのが、あの頃です。

「物の住所を作れる家にしたい」
だから、築43年の中古住宅をリノベーションすることになったとき、設計の段階でいちばん強く思っていたのはこれでした。
物の住所を作れる家にしたい。
おしゃれにしたい、より先に。収納をたくさん作りたい、でもなくて。
一つひとつの物に、帰る場所がある家。
あれから1年ちょっと。
今、家の中を見渡すと、床にあまり物が置かれていません。私が片付けているわけではなくて、言わなくても子どもたちが自分で戻してくれるようになったからです。(嘘です。おもちゃ片付けなさい!!!の怒号と共に片付けが始まるのが日課です)

理由はきっと、2つあって。
ひとつは、ウォークインクローゼットを作ったこと。
ひとり分ずつ、洋服をかけられるスペースを用意しました。 一人ひとりに専用の場所があるので、ハンガーで干したものを、畳まずにそのままかけられる。これで「とりあえずここに置いとこう」のちょい置きが、かなり減りました。

そしてもうひとつが、今日書きたい話。浮かせる収納です。
床にも、台の上にも置かない。壁や扉にくっつけてしまう。それだけで、物の住所ができました。
わが家で実際に使っている5つを、良いところはもちろん、微妙だなと感じているところも含めて書いていきます。
① tower マグネットタオルホルダー

洗濯機に、マグネットでくっつけるタオル収納です。
買う前は、引き出しの上に積んでいました。 それが、崩れる。とにかく崩れる。
7人分のタオルなので積み上げる高さもそれなりで、誰かが1枚抜くたびにぐしゃっといく。
あれが地味にストレスでした。
今は、洗濯機の横にくるくると巻いて差し込んでいます。
子どもたちが自分で取れるようになりました。 これが大きい。
お風呂上がりに「タオルどこ〜」と呼ばれる回数が、確実に減りました。
微妙だなと感じているところ
量はそんなに入りません。 サイズ感というか、7人分を全部ここに、というのは無理があります。
それと、巻き方が雑だと結局崩れます。差し込むだけとはいえ、多少のコツは要ります。
なので、うちは置き場所を分けています。
今日使う分は、お風呂のすぐ横のタオル掛けに。それ以外のストックを、このタオル収納に。
そしてもうひとつ意識しているのが、そもそもタオルを持ちすぎないこと。
わが家にあるのは、2ターン分くらいの枚数だけです。
これができるのは、乾太くん(ガス衣類乾燥機)があるから。
洗えばその日のうちに乾くので、大量のストックを抱えなくていい。収納の工夫の前に、持つ量を減らす。 そこが実はいちばん効いているのかもしれません。

② tower マグネット湯おけ+マグネット風呂椅子

お風呂の桶と、椅子。どちらも壁にマグネットでくっつきます。
浮かせる前のお風呂の床は、とにかく狭かった。
桶があって、椅子があって。7人が順番に入るので、常に何かが床にある状態でした。
狭いところに物があると、それだけで動きにくいんですよね。
浮かせてから、掃除がしやすくなりました。 これは実感としてはっきりあります。
床にどかす物がないと、シャワーでざっと流して終われる。毎日のことなので、この差は積み重なります。
微妙だなと感じているところ
まず、値段が高い。
これに尽きます。笑
桶と椅子、どちらもそれなりの金額です。
100円で買える物と比べたら、何倍もします。ここは正直、かなり迷いました。
それから、椅子の裏が掃除しにくい。
浮かせているので床の掃除はラクになったのですが、椅子そのものの裏側は、意外と手が届きにくい構造です。
それでも、うちは「毎日7人が使う場所の掃除がラクになる」という一点で、元は取れたかなと思っています。
ここは、お風呂掃除にどれくらいストレスを感じているかで判断が分かれるところだと思います。

③ 室内物干しワイヤー【買って一番よかった..!!】

5つの中でひとつだけ選ぶなら、これです。
天井や壁に取り付けて、使うときだけワイヤーを引き出して物干しにするタイプ。使わないときは、するっと巻き取られて壁の中に収まります。
わが家には乾太くんがあるので、洗濯物はほとんど乾燥機任せです。
じゃあなぜワイヤーが要るのかというと、縮ませたくない服を干すため。
乾燥機にかけたくないニットや、子どものちょっといい服。そういうものだけをここに干します。乾太くんとの使い分けができるので、どちらも活きています。
設置場所は、リノベーションの設計時に決めていました。あとから付けるより、最初に決めておけたのはよかったなと思います。
使わないときは、本当に目立ちません。 言われないと気づかないくらい。

微妙だなと感じているところ
干せる量には限りがあります。 それと、たくさん干すとどうしても重みで傾斜がついてしまう。
これはワイヤーの構造上、仕方ない部分。うちでは洗濯バサミを使って、ハンガーが傾斜で滑っていかないように調整しています。 ちょっとしたことですが、これでだいぶ使いやすくなりました。
あと、取り付けが難しい。水平に保つのが、けっこう難しいです。 ここは慎重に。

室内干しの湿気には、これを
室内で干すと、どうしても湿気がこもります。とくに梅雨時期や、洗濯物が多い日は。
そんなときに大活躍しているのが、除湿空気清浄機(シャープ KI-SD50-W)。 ワイヤーとこれの組み合わせで、室内干しがかなり快適になりました。乾きも早いし、部屋干し特有のにおいも気になりません。

前の家ではもう少し高価な物干しを使っていたのですが、正直これで全然よかった。この値段でこれだけぶら下げられるなら、十分だと思います。

④ 無印良品 ポリプロピレン仕切りスタンド

990円。今回の5つで、いちばん安い物です。
家の中の3ヶ所くらいで使っています。 本棚、それから細々した物の整理に。
もともとは文房具を立てるために買ったのですが、いちばん良かった使い方はタブレット収納でした。子どもが自分で取れる位置に置いて、そこに立てておく。「タブレットどこ?」がなくなりました。
これも結局、物の住所の話です。
微妙だなと感じているところ
特にないかもしれません。
990円で、汎用性が高くて、何かしらの用途で必ず使える。
強いて言えば「これでなければならない理由」もないのですが、迷ったらとりあえず1個買ってみて、家の中で置き場所を探す、くらいの気軽さでいいと思います。

⑤ CIO スパイラルケーブル(ホワイト)

充電ケーブルです。ぐるぐるした、伸び縮みするタイプ。
子どもが5人いると、「どれで充電したらいいの?」と毎回聞かれます。 タブレット、ゲーム機、それぞれ違うケーブルが必要で、しかもどれも黒くて似ている。
なので、あえて黒ではなく白のケーブルを選びました。 「それは白のやつでしょ」と言えるように。
定位置はタブレットの横。ここに戻す、と決めています。これも住所づくりのひとつです。
微妙だなと感じているところ
伸ばし続けていると、だんだん戻らなくなります。笑
ぐちゃぐちゃっとなってくる。スパイラル形状の宿命かもしれません。
それから、長さが2タイプあって短い方を選んだのですが、思っていたより短かったですかね。。
買うときは、実際に使う場所からコンセントまでの距離をちゃんと測ったほうがいいです!

物が多くて困っている人へ

うちも、だいぶ減らしました。
減らしたというより、吟味して買うようになったという感じです。
前よりずっと、考えてから買うようになりました。
「良いな」と思っても、今の家に合わないかなと思ったら買わない。
1年前まで住んでいた家では、そもそも置き場所がないので買えませんでした。今は置けるスペースがあるからこそ、逆に慎重になっているのかもしれません。
物の住所を作る、というのは、実は「物を増やさない」ことともつながっていて。
住所がある物だけが、家にある。
……と言いつつ、実際はまったくできていないのですが….
今日もリビングにはレゴが散らばっていますし、玄関には誰かの靴が置きっぱなしです。
毎日ちょっとずつ、理想に近づけていけたらいいなと思っています。




コメント