こんにちは!
Morimitsu-familyです。
今回は海猫沢めろんさんの著書、『パパいや、めろん』を読みました。
こんな人に読んでほしい
- 育児がつらい
- 夫が育児に協力してくれない
- 育児に協力したいが、何から手伝えばいいかわからない
- 育児なんて簡単にできるでしょ!
- ゲームばっかりしてて最近の子供はけしからん!
『パパいや、めろん』の目次は?
まえがきー終わりなきデスゲームを乗り切るために
「新しい家族像なんて幻想だ」ーシェアハウスで子育てをした本音
「いつか子供が圧死する」ー子供を抱いて通勤電車に乗っていた話
「今すぐやれ」ー今すぐ子供にやらせるべき習い事
「なにもやりたくない」ー無気力な子供に夢を持たせたい
「YouTubeは悪か」ー子供に聞いたYouTubeの問題
「夫はエヴァンゲリオンである」ー夫を自発的に動かすために
「理不尽すぎる」ー漢字書き取りは必要なのか?
「家にいたくない」ー子供と長期休暇
「月曜になるとお腹が痛い」ー子供と月曜病
「トイレは男が掃除しろ」ー家事レースで戦争をしないために
「自由は子供にまだ早い」ー子供と自由研究について
「三国志を読ませろ」ー最初に子供に受けさせるベストな教育
「離婚に至る4つの大罪」ー離婚された男の話
「怒りを鎮めろ」ーキレる子供のアンガーマネジメント
「公園はデジタル空間にある」ー現代の子供たちの遊び場
「哲学的すぎる」ー子供と言葉と物語
「これまでの人生はどうでしたか」ー子供が語る子供としての人生
あとがき
教えて!めろん先生ー「パパいや」な彼らのトリセツ
著者の海猫沢めろんさんはどんな人?
著者の海猫沢めろんさんのプロフィールはこちら。
1975年、大阪府生まれ。
兵庫県姫路市育ち。
高校卒業後、デザイナーやホストなど職を転々とし、文筆業に。
東京芸術大学卒業後に医学部受験を始めたパートナーを支え、家事・育児・仕事に奮闘する(パートナーは9年の浪人生活を経て現在医学部生)。
著書多数。
【ピックアップ】ぐっときた文章3選
男の育児は「とりあえずワンオペ」から P11
もし育児にちょっとでも協力する気があるなら、まず子供と二人きりで過ごしてみてほしい。
男性は女性に旅行に出かけてもらうとか実家に帰ってもらうとかして、ひとりで3日くらいの子供の面倒を見てみるといい。
会社員なら金曜夜から日曜まででもいい。
完全なワンオペをしてみてほしい。
そうするとどうなるか。
気が狂いそうになるのである。
ここ☝が、この本の中で一番共感した部分。
私自身、妻の出産に伴って4歳息子と2歳娘と3人で暮らす生活を3日間だけ経験したんですけど、2日目~3日目にかけて、疲労とストレスで頭爆発しそうになりました。
家事と育児を一人ですべてこなすということの本質をこの3日間で経験できたことで、妻のストレスや疲労に対して共感できるようになった。
今までは、仕事から帰ってきて部屋が散らかってたりすると、
1日中家に居たのに、何してたの?
って思って不機嫌になってたんですけど、これはクソ旦那の典型例でしたね。
そりゃ片付ける暇なんて皆無だし、散らかってるのが嫌なんだったらお前やれやってなる。
そこに早い段階で気づくためには、育児の楽しい面だけじゃなくて、つらさや大変さまで含めた楽しさを知ることが必要なんじゃないかなぁ。
ボール遊びも遊具も禁止で遊べるか P159
ぼくは4年前に九州に引っ越したが、こちらの公園でも、都内ほどではないにしろボール遊び禁止の公園がある。
ともかくいまの子供たちは公園で遊ばないのでなく、遊べないのである。
この状況で体を動かそうとすればスイミングスクールやサッカー教室などの習い事に通わせるしかない。
しかし、習い事も毎日あるわけではない。
それ以外のときに子供たちはどうやって遊んでいるのか。
当然ながらゲームをやるしかない。
私が住んでいる鹿児島でも、街中の公園では入口に禁止事項がずらっと並んだ看板が設置されている。
ボールもダメ、自転車もダメ、ストライダーもダメ、はしゃぎ声もダメ。
ダメがいっぱいな制約の多い公園で思いっきり遊びなさいというほうが無理がある。
ここで、公園のを管理する側の視点に立って、なぜこの看板を設置することになったのか、考えてみた。
私はギリギリ市役所の職員をやってるので、なんとなく管理する側の言い分が想像できるのだけど、役所って減点方式なんですよ。
苦情や批判の電話や訪問は来ても、ほめられることは全くない。
公園の管理にしても、
ボールが飛んできそう!
とか、
子供の声がうるさい!
というクレームは来ても、
公園で子供たちがたのしそうに遊んでてうれしい!
この前の公園でやってたイベント最高だった!
開催を許可してくれてありがとう!!
みたいな声は入ってこないわけです。
クレームがたくさんくるなら、禁止にしてクレームが来ないようにしたほうがいい。
そうやって声の大きいい人の意見に、左右されやすい立場なんじゃないかなぁ。
これ、改善する余地があるとするなら、役所を批判するのと同じように、ほめることが大事なんじゃないかと思っていて。
例えば、
○○公園をいつも利用させてもらってるんだけど、きれいに保ってくれてありがとう!
この前の公園を開放してやってたイベントめっちゃよかった!
また開催してほしい!
みたいなリアクションをSNS上でもいいから発信することで、役所に伝わり、担当課が攻めやすくなる空気感が醸成される。
ゲームばっかりしてないで、外で遊びなさい!
と言ってる大人側が、実は子供を公園で遊ばせない環境を作っているということに、気づかないといけない。
思い出や過去のエピソードの積み重ねは、自分を形作っていく大きな要素である P193
子供も親もみんな、日々の小さくて些細なことを忘れてしまう。
ほんとうは、そこにとても大きな発見がある。
最近ブログを始めて、育休日記を投稿するようになった。
日記の投稿を始めて4ヶ月が経過するが、初期のものを見返すと、まったくもって覚えていないことが多く、自分で自分に驚かされる。笑
子供も親も、毎日の生活に忙しく、必死だ。
必死だからこそ。
何気ない日常を大切にするからこそ。
日常の記録を残しておくツール(ブログでも日記でもカメラでも手帳でも何でもいい)を持っておくことで、後々救われることもある。
特に写真をアルバムに整理しておくことは、寂しいときの良い酒の肴になるだろう。
僕が既に経験済みだから、間違いない。
まとめ
今回は、海猫沢めろんさんの『パパいや、めろん』を紹介しました。
僕は、本書の最後の数行が大好きです。
全部読み返して「ヤベえな」と思いました。
なんで妻ばっかりがこんな気をつかっているのか。そして夫はなぜこんなにも鈍感なのだろう。
世の中を公平にしていくため、『パパいや、めろん』は存在しています。
ぜひ夫にも読ませてください。
近しい人に言われて気づかないことでも、第三者に言われることでハッとすることがあると思ってます。
この記事をここまで読んでくれた方は、すでに子育てに関心を持たれてる素敵な方なので、ぜひパートナーや近くの友人、同僚に、この本をプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
特に結婚したばっかりや、子どもが生まれたばっかりの人へのお祝いに、もってこいの本だと思います。
お互いに寄り添い、協力的な関係性の夫婦が世の中に増えることを願ってます。
自戒の念も込めて。
ということで、以上になります!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^
また次回!
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