こんにちは!
Morimitsu-familyです。
今回はヨシタケシンスケさんの『ヨチヨチ父ーとまどう日々ー』を読みました。
いつもイライラしてるママ。
なんか蚊帳の外のパパ。
ヨシタケシンスケさんが実際に『父』になってわかった“トホホな真実”を描く、育児イラストエッセイです。
パパになって、自分の感情に不安を抱える人にとっては、元気&勇気&少し泣ける感動をもらえる一冊になっています。
こんな人に読んでほしい
- 育児を楽しいと感じられないパパ
- 夫が育児に積極的じゃないと感じるママ
- 自己嫌悪になりがちなパパママ
- 親になった実感が全くわかないパパ
著者のヨシタケシンスケさんはどんな人?
絵本作家・イラストレーター
1973年神奈川県生まれ。
「りんごかもしれない」(ブロンズ新社)などの絵本ほか著作多数。
MOE絵本屋さん大賞1位、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞など、受賞歴も多数。
2児の父。
【ピックアップ】ぐっときたセンテンス7選
01 正直な感想 P4-5
父になって最初の仕事は
「……カワイイネ……」
「正直な感想を胸の奥にしまう」ことではないでしょうか。
ヨチヨチ父ーとまどう日々ー P5
初めて赤ちゃんが産まれたときのこと。
不安と感動と実感のなさと疲労が入り混じった、なんとも言えない感情になったことを覚えています。
産まれたての息子を見て、
うわーすごいちっちゃいなぁ。
かわいい!!…のか?
でも可愛いって言わないといけないのよね…?
って思った自分に自己嫌悪していたけど、これって自分だけじゃなかったんだと安心できるトピックでした^^
09 頼もしいわが子 P20-21
嫁の実家での我が子は、いつも以上に頼もしく、いとおしく感じるのでした。
キミのおかげでパパは居場所があるんだヨ!
ヨチヨチ父ーとまどう日々ー P21
嫁の実家で居場所がない問題。
私自身、義理の両親からめちゃくちゃ良くしてもらっていますが、それでも子どもができる前は何を話せばいいか分からない時間が苦痛でした。
しかし、「孫」を連れての里帰りすると「孫」がすべての話題の中心になり、盛り上がれる。
我が子を連れて帰ると基本的に感謝され、話題にも困らない。
なんて頼もしいんだ…
ありがとう子どもたち!!
19 モヤモヤ P42-43
実は大部分のパパにとって、子育てが面白いと感じられるのは、「赤ちゃんが言葉をしゃべれるようになってから」なのです。
なので、最初の1~2年は、パパはモヤモヤしてください。
ヨチヨチ父ーとまどう日々ー P43
これはめちゃくちゃ共感。
そうそうそうそうそうそうそうそう!!!!!!!
首もげるかと思うほど、うなずきました。
長男が産まれてから1年間は、ずっとモヤモヤしてました。
パパが抱っこしても泣かれ、おむつを替えても泣かれ、ミルクも飲んでくれない。
ママが抱っこして、おっぱいをあげたら泣き止む。
赤ちゃんと意思疎通ができず、ママも疲労してて、参加したいけど何もかもうまくいかない。
育児って…楽しいのか?
そう思ってしまう自分に自己嫌悪みたいな、辛い時期もありました。
ただ、赤ちゃんに表情が出たり、しゃべり始めると、急に楽しいと思える場面が増えます。
しゃべり始めると、子どもがどうすれば喜ぶのかパパにも理解できるようになる。
ありがとうとか、好きって言ってもらえると、一瞬で頭の中がお花畑になれます。
「そういうもんだよ」って言ってくれる人も、相談できる人も僕にはいなかったので、自分だけじゃないんだと、これを読んで救われる人いるんじゃないかなぁ。
24 何より大事なこと P54-55
部屋のそうじや身なりをととのえる作業は、
「夜、ちゃんと寝てくれる赤ちゃんのママとパパ」がすることです。
ヨチヨチ父ーとまどう日々ー P55
メディアではキラキラ系ママパパしか出てこないから、
掃除もできてないし、離乳食もチンするやつばっかりで、ちゃんとつくってあげられてない…
夜泣きされるのツラ…
自己嫌悪に陥ることがありました。
他者との比較とか掃除洗濯とか全部捨てて、とにかく寝れるときに寝る!
睡眠以上にタイセツなことはない!
以上!
家事<<<<<<寝る
42 育児の報酬 P94-95
ソファーなんかっで寝ちゃった我が子を抱き上げた時に、
ねぼけながらも半自動的に首に手を回してくるあの感じ。
パパもママも、この「報酬」で
昼間の苦労をあるていどチャラにできてしまう。
ヨチヨチ父ーとまどう日々ー P95
このトピックが一番の共感ポイントで、少し泣きました。
育児の体感は、比率でいくと、苦労9割:喜び1割ぐらいの感じですが、
たまにもらえる報酬で、苦労が上書きされてチャラになるイメージです。
是非、描かれるイラストと合わせて読んでほしいページです^^
44 人生のピーク P98-99
ヨシタケ家の家訓には、
「人生のピークは遅い方がいい」というものがあります。
ゆっくりと人のあとを追いかける人生。
その目線から身に付けるやさしさやしなやかさって、
良い人生を送る上でとても有利に働くハズなのです。
ヨチヨチ父ーとまどう日々ー P99
育児をしていると、特に最初の子は、右も左もわからないまま子育てを始めるから、どうしても周りの子との比較で、成長度を測ってしまいがち。
まわりと比べてしゃべるのが遅かったり。
まわりと比べてハイハイするのが遅かったり。
どうしても焦ってしまいます。
そんな時は、
「ゆっくりとした右肩上がり」が一番幸せなんじゃないかという考え方を思い出して、
深呼吸を。
54 思い出すきっかけ P120-121
例えば、自分のお父さんとあまり仲が良くない人は、自分の子が男の子だとわかった時、ちょっとガッカリするかもしれません。
「父を憎んでいる息子」として、今度は自分が「息子に憎まれる父」になるのでは、とイメージしてしまうからです。
しかし、いざ生まれてくると、その子は必ずお父さんを慕ってくれます。
そして思い出すハズなのです。
「ボクも昔お父さんのこと大好きだった」と。
ヨチヨチ父ーとまどう日々ー P120-121
親になって、自分の両親に対する気持ちが大きく変わりました。
自分が子を愛するように、自分も親から無償の愛を受けて育ってきたんだと。
子育てのおかげで、思い出せたこと。
無条件で親を頼ってくれる時期は、多分あっという間に過ぎるんだろうなぁ。
我が家は今まさにこの時期なので、今のうちにたくさん好かれておきたい。。
書評まとめ
今回は、ヨシタケシンスケさんの『ヨチヨチ父ーとまどう日々ー』を紹介しました。
トピックが55ある中で、特に共感した7つをピックアップして紹介しました。
きれいごとを並べた育児本じゃなくて、リアルなあるあるが等身大で綴られているから、ホッとする安心感があるんですよね。
自己嫌悪に陥る状況って、自分だけじゃないんだと、勇気をもらえます。
多分、人によって共感するトピックに違いがでるんじゃないかなぁ。
パパとママでも共感ポイントは違うだろうし。
そこを教え合うのも面白そうですよね^^
ということで、以上になります!
著者のヨシタケシンスケさんは、絵本も最高なので、よければ手に取ってみてくださいねー!
では、また次回!
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